僕が考えるWEBデザイナーとして大切なこと

ダメダメな僕が考える大切にしておきたいこと

技術、知識が必要、これはどの職業でも一緒です。
例えば看護師さんは医療、看護の知識、さらに勤め先によって介護という面でも知識や技術が必要でしょうし、介護に携わる方も、お薬や治療に関するある程度の知識が必要です。

自営業の方は経営ノウハウを理解していないとどんぶり勘定になるでしょうし、保育園の先生は子供に対する知識が必須です。
技術や知識は根本的に「働く」際に必要不可欠なものとなりますが、僕がWEBデザイナーとして働くようになるまで、とても重要だと感じたのは精神的な面でした。

グダグダといい加減に暮らしてきたつけもありますが、僕の場合、辛い事とか頑張らなければならないことを避けてきた、逃げてきた経歴があります。
辛い事に立ち向かう事が出来れば、当然のことながら留年、退学なんて経験をしていません。
頑張る力、立ち向かい砕けても必死になって食らいついていく根性って、今の時代でも本当に大切な事なんです。

社会に出てから知ったプレッシャー、そして成長

学生の頃、先生に「プレッシャーは人を成長させる」って言葉をよく聞きました。
体育会系の先生だったのでこういう言葉を発したのだと思いますが、「壁こそ最大の成長材料、最終的に根性があるかないかで成長が決まるんだ」ともいっていました。
当時の僕は「だからスポーツバカは困るんだよな、何かにつけて根性根性って、それで出世できれば世の中みんな幸せになってるよ」なんてひねくれていたんです。

でも社会に出て嫌というほど味わいます。
特に僕の場合、独学でIT企業にアルバイトとして入り、パソコンには精通していると自負していた鼻を思いきりくじかれ、クライアントの要望に応えられるものが出来上がるまで最後まで頑張っている先輩たちを、その企業で嫌でも見る羽目になりました。

「この人たちなんでこんなに頑張っているんだろう」と思ったのですが、自分がWEBデザイナーとしてデザインを作っていくときに、その理由がはっきりわかったのです。
個人や企業からお金をもらって、その人たちが満足する、また利益を生む素材となるサイトデザインを作る事のプレッシャー、それがどんなに大きいか、という事を身をもって知ったのです。

失敗に次ぐ失敗……なめていたと怖くなったあの日

アルバイトを経験し、IT企業で少し知識と技術を持った僕は、いよいよWEBデザイナーになると決意し、やっとのことでWEBデザインの企業に入るのですが、アルバイトから正社員として雇用されるようになって初めて、ミスしました。
クライアントの指示を先輩が伝えてくれていたのに、はいはい、わかったわかった・・と聞き逃し、そのままクライアントに最終案として出してしまったのです。
社内で情報伝達がなっていないのではないか、確認を行う等危機意識がないのかと徹底して怒られてからは作品に対するプレッシャーと緊張感が生まれたんです。
ミスして怒られ、あせるとまたミスして、先輩にも上司にも迷惑を掛けながら必死にプッシャーと戦い、やっとクライアントから「いいじゃないか」とお墨付きを貰えて初めて、満足感、達成感を得ることが出来たのです。

ミスは誰でもある、でもそのミスを繰り返さないことが重要

僕がミスした時、先輩や上司がそのことに気が付かなければ当然クライアントに徹底して怒られます。
「プロじゃないのか」「高い費用を払っているのにこの仕事は何だ?」こういうセリフを聞かされるとさすがに能天気な僕でも怖くなり、プレッシャーを感じ、緊張感を持って仕事に打ち込むようになります。

何度も何度もやり直し、「ちくしょう、次は絶対によしといわせてやる」という気持ちになった時、ふと、学生の頃先生に言われた言葉を思い出しました。
「壁こそ最大の成長材料、最終的には根性だ」って言葉です。
ミスは誰にでもある、でも同じミスを何度も繰り返すことなく丁寧にしつこく、粘り強く根性で仕事をしていく、このスタンスはWEBデザイナーにとって重要だと考えています。